量子物理学100年アニバーサリーイヤーのクロージング・イベント

国連は2025年を国際量子科学技術年と宣言しました。「量子100年は始まりにすぎません」をモットーに、ドイツ物理学会(DPG)は ドイツ全土で様々なイベントを開催しています。

2025年11月15日(土)、量子年の締めくくりとなるDPGのイベントがハレ・ミュンスターランドで開催されます。講演会(ウィーン大学のマルクス・アーント教授を含む)、生徒向けの実験ワークショップ、産業界や科学界の著名な代表者による展示会(午後13:00~19:00)が行われます。

夜19:00からは、作曲家ヤニック・パジェ(パリ、京都)が、橋本 幸士 (京都大学)の協力のもと作曲した、音楽と量子物理学が融合した交響曲を、音楽アンサンブル「N'SO KYOTO」とともに、演奏します。200人以上の音楽家が参加するこのコンサートは、ミュンスター学生オーケストラとミュンスターラント地方の学校合唱団も参加し、開催されます。司会はヤコブ・ボーテンが務めます。

講義

量子物理学の歴史と未来に関する講演を昼12時からお聴きいただけます。

  • 13:30
    マルクス・アーント教授 - 量子物理学の100年

    ウィーン大学量子ナノ物理学教授。フラーレンなどの高分子の干渉実験で著名であり、高分子の波動特性を実証したことで知られています。

  • 14:30
    ラファエラ・ブッセ - 南極でのニュートリノ探し

    ラファエラ・ブッセは 超高エネルギー素粒子を検出する「アイスキューブ 」検出器をモニターするために、世界で最も寒く人里離れた場所で冬を過ごしました。

講義の詳細

展覧会

教育、科学、産業界の代表者が革新的なアイデアを披露し、量子技術分野における100年にわたる研究開発から得られたエキサイティングな技術的成果や展示品を展示します。

展覧会の詳細

オーディオビジュアル・コンサート体験

2025年11月15日夜のクロージング・コンサートは、100周年記念式典のハイライトです。それは、音楽と物理学の織り成す世界です。

作曲家ヤニック・パジェが、ミュンスターでの量子祭フィナーレのために特別に作曲編曲した交響曲「Fundamental Interactions(基本相互作用)」を披露します。ヤニック・パジェは、ミュンスターの学生オーケストラと、ミュンスターおよびミュンスターラント地方の合唱団と共演します。

また、2015年11月12日には、ヤニック・パジェのソロ・パーカッション作品「Quantum(量子)」がシアター・プンペンハウスで上演されます。

コンサートの詳細